目標には全く遠く及ばないものの、

目標は、この仕事で私一人が自立できること。

4年目になっても実現できていない。

 ビジネスコンサルの人に聞いてみると、これやってみては?このアイデアが使えるよ!と言ってくれるけど、どうしても「またそれか…」と思ってしまう。収入が十分ではなくて困っていますという質問に対して、この回答は100%合っていて、質問が間違っているということは分かったので、この質問は封印した。私はつまみ細工キットを作って販売をしたいわけじゃないし、講師をやりたいわけでもない。やりたくないわけでもないけど。自分が商売に向いてないことはよくわかった。

 そんな状態で、いつになったら自分の思う形で目標に一歩でも近づけたと思えるんだろう?と思っていたけど、先日、一歩進んでいたことに気がついた。2025年は9月まで、毎月1つ以上の販売実績があった。これは一歩近づけたと言っていいと思えた。今はまだ配送が入るたびに配送作業に時間を取られる感覚があるけど、配送作業は慣れだ。慣れればスムーズにできるはず。そして毎月2つ以上、3つ以上、〇〇円以上と、目標に近づくんだ(ゆっくりだけど)と、初めてそう思うことができた。


以下余談。

 最近、企業の役割分担制度は、世界がどの世界線に進んでも発生・定着したんだろうなと思うことがある。


1.作るものを考える
2.作る
3.写真を撮る
4.ショップに掲載する
5.配送する

 私がやってることと言えば、せいぜいこれだけのことなんだけど、作るものを考える工程では、自分が「素敵だ」「かわいい」と思えるか?同様に素敵!かわいい!と思ってくれる人がいるか?そこから「欲しい」「買おう!」と思ってくれる人がいるか?と考えている。そしていつも「配送用の箱に入るか?」を忘れてしまう。


 それから、素材、色、つまみ細工の形状、大きさ、配置も当然考えるし、考えは逐一ノートに書き(描き)とめている。ずっと後になって、あの時のものを作りたいとか、どういった経緯で形になったのか、知りたいこともあるかも知れないから。工芸や職人技を「同質のモノを量産できる技術」とするなら、もうちょっとその辺も書き留める必要があるとは思っているけど、書き留めるのも一苦労。


 制作経緯は販売ページとこのブログへ書き留めている。以前、アート作品を見たときに習作も展示しているところがあって、完成までの過程を見ることで作品鑑賞の視点を豊かにする目的だったり、作品紹介文の代わりになるなと思ったことがあって。私もアーティストだというつもりはないけど、紹介が必要なときに、こういう記録があると助かることもあった。


 作ってからも考え続けている。作り終わったものを見て「素敵だ」と思えるかも再度チェックする。写真はできるだけ見たままの色が出るようにしたいが、これがとにかく難しいので、最近は別の背景に変えて数枚撮ることにしている。


 ショップに掲載するのも一苦労。自前のショップが一つあれば十分に見てもらえるのは、多くのファンがいる人だけ。現在は4箇所、それぞれの形式に合わせて掲載していく必要があるけど、これは広告の一部を担っている。


 素材や大きさの記載は簡単だけど、作品紹介に制作経緯の文章は難しい。ショップでは購買意欲に働きかけるような文が好ましく、展示会なら興味を持ってもらう、知ってもらう、記憶してもらえるような文章がいいそうだ。嘘も、誤解を招くような誇張した表現もしたくないので、ビジネス書は意外と参考にならなかったりする。


 配送は慣れだ。配送資材を間違えて配送料が高くなるのは仕方がないけど、システム上、追跡機能があるはずなのに無効になってしまっては。お客さんに迷惑がかかってしまう。都度連絡を取り合うことがベストだと思うけれども、ネットショッピングなのにコミュニケーションが必要なのは煩わしいと感じる人も多いはずだ。できるだけ一発でスムーズに配送したい。


 「いいじゃない。誰と会話するでもなく、作って売れるなら。」と母が言っていた。母も私も人は好きなんだけど、たくさんの人に会って話をすることが苦手だ。確実に気疲れが溜まっていくので、基本的に一人で作業できるということは本当にありがたいのだ。問題は「作って売れる」の部分。作って売るのに作業工程はたった5つなんだけど。

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