初出店の思い出①

「この歳になると成るようにしか成らないの」

と、すごくかっこいい女性が教えて下さった。「占いに出た良いことで自分の背中を押せるのは若いから」という話をして下さった後だった。


その何日か後にFacebookに誕生日を表示させるか?という話の流れで、
「誕生日が嬉しいのは若い証拠」
と言ってくれたのは私の師匠だった。


 成るように成るとはなんだろう?逆に成らないとは?成るに希望は反映されるか?と考えていると、やりたいことが見つからなくて困っている若い人のことを思い出した。


 やりたいことが見つからなくて困ってますという質問の答えは、「若い時からやりたいことがある方が珍しい。仕事も含めて色んな経験を重ねる中で自分に向いてることや出来ないことが分かってくる。すると、やりたいことをやるのではなく、結果やれることがやりたいことになり、やりたいことに絞り込んで専門家になって行く。」だ。


 つまり成るように成るとは、歳と共に経験を重ねた結果が「成る」だ。かっこいい彼女が「成るように成る」ではなく「成るようにしか成らない」と言ったのは、つまり若い時分の「何だって出来る」「何にだって成れる」という可能性を追求できる歳じゃない、知ってしまったものは知らないに戻せない、悲観的な意味じゃなくて青春を懐かしむ感じだと思う。

 「あなたはまだ若いんだから出来るかぎり頑張りなさい」という応援を頂いた気がする。こういう種の蒔き方もあるんだ。


 つまり私は若いのだ。今からやりたいようにやるつもりで、成りたいものに成るつもりで、誕生日は祝うつもりだ。それが当たり前だと思っていたから、彼女たちにその想いが伝わり、自分のことを話してくれたんだ。

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