つまみ細工根付「想像上の珊瑚礁」

私の”想像上の珊瑚”。
カラフルで、いろんな形で、色や高さが寄り集まったり離れたり、連なったり途切れたりして、それぞれ好きなところに固着している──というのが、私が想像する珊瑚。
その珊瑚を、極小の星の上に展開したものが”想像上の珊瑚”です。

金ピカのフグは、この珊瑚の景色の中で、唯一固着していない生き物として泳いでいます。

動きに合わせ、帯の上をクルクルと回転することで、ずっと別の面を見せ続ける根付です。

通常、土台は同色の布で包みますが、丸く切り抜いた何色もの布を重ね合わせたら、珊瑚のようにカラフルになると思ったのです。

想像上の珊瑚のように、隙間の多いつまみ細工は今までもいくつか製作しましたが、見えてしまう土台を見える前提の土台にするため、今までは布の重なりなどがないよう、均一で、綺麗な色で、つまみ細工が映えるようにしていました。ですが、想像上の珊瑚では初めて、土台が絵画の背景のようになったのです。これは面白い試みができたと思います。

大きさ
約縦100×横44mm

素材
つまみ細工:絹
土台   :綿
根付紐  :レーヨン
天然石  :キャンディジェイド
フグ   :ガラス


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