ビーズ帯締めを仕立て直して再販売

 2023年3月のブログに「ビーズ帯締め委託販売開始のご案内」と記録してありましたビーズ帯締め、一部仕立て直し、値下げしてオンラインショップに初掲載です。

 15年ほど前、着物を着はじめてすぐにリサイクルショップでビーズ帯締めの存在を知り、見よう見まねで製作したのが始まりです。当時製作した2本は製作時間は不明、手探り感も強かったため、2022年4月に着物店にて格安で販売をお願いしたところ、あっという間にお買い上げいただけました。

 求められる作品を世に出せた喜びもありましたが、しかしそれは安価だったから。いざ製作時間を計測すると糸にビーズを通すだけでも一苦労。捻り出した価格は35000円でした(黒は7200円)。2022〜23年にかけ合計5本製作(内1本は羽織紐に仕立て直し)。高いからこそ房の交換機能なども付け加え、数十万円のお着物と並んで販売していただきましたが、誰のお手にも行きませんでした。でも、これがビーズ編み羽織紐へと変貌していったのです。

 

今、手に取っても「これ、イイよなぁ」と思うのです。
ビーズがふんだんに使われてて。どこか昭和な雰囲気もあって。でも和装小物として使うとすごく合う。

 一から作って分かったことは、とてもとても時間がかかるということ。大人気なら作る人も多いでしょう。よく目にするのであればお手に取る方も多いでしょう。ですが、おそらく昭和時代でも珍しい種類の帯締めだったんじゃないかと思います。珍しいということはお手に取る方も少ない。それなのに作ってみると採算が全然合わない。食べ物でもファッションでも、冒険する人は少ないですよね。…逆に、それで令和までよく残ってきたなと思います。

 次回作ることはまずないでしょう。販売ページには載せていませんが、1年くらい売れずに残っていたら、私が使う予定です。だってイイと思うので。

ビーズ帯締め

ビーズ帯締め(後ろ結び)

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