タンキリマメをイメージしたビーズ編み羽織紐です。
タンキリマメは野の草花が好きな方しか分からない植物ですが、関東より南の方はどこかで見たことがあるかもしれない蔓性の多年草です。
えんじ色の鞘は裾回しを使用。実物よりとんがっておりますが、豆を内包できる大きさを重視しました。
豆は実物と同じ程度の直径5mmのガーネットを使用。赤みを含んだ黒が瑞々しく、より豆っぽく見えます。
葉は胴裏地を緑に染めるところから。3枚1セットの葉になるよう小さな左右の葉は接着し、上に大きな1枚を乗せました。
実は痰を切る効果は期待できないという「痰切り豆」。逆に痰切り効果のある丸薬に似ていたからこの名がついたのでは?という仮説を立てている方もおられる、最初の調べが楽しかった一品。
しかし、作品名に“痰”?アクセサリー名に“痰”?別名のキツネマメにしようかとも悩みましたが、この名の定着率が高そうなのでそのまま使うことに。
花言葉は「日常の幸せ」「絆」
夏に咲く花は黄色〜黄緑。黄色系の羽織、着物、帯とのコーディネートはいかがでしょうか。私は半衿や足袋など遠くに黄色を配置してリンクさせるコーディネートが好きです。猛暑が当たり前の昨今、夏に羽織を使う方もなかなかいらっしゃらないと思いますが、花から実までの時間、植物の物語を乗せるコーディネートはおすすめです。
私のデザイン力の限界を試されたようでした。豆の鞘と葉をどう作るか、豆と葉の位置をどこにするか。それに伴う編みの長さ調整。どうしても足りなかった緑の絹地は自分で染めることに。単純に編む作業以外は全て手こずった一作です。
そして緑の絹布の不足問題。これは染めることで解決。今後は染め作業を定着させ、布探しの時間は染め時間と自分の作りやすい布地で欲しい色を用意できる技術修得の時間に変えていく予定。長い目で見ればお得なはず。
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大きさ
約 230×6mm
素材
絹、ガーネット、ガラスビーズ、コットンレース糸
販売開始は2024年7月12日(金) 0:00〜
販売開始前にご購入を決めて頂けたら20%OFF実施中!
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